高卒でフリーター・ニートのまま、このままで本当にいいのか。
そんな不安を抱えながらも、何から始めればいいかわからず、時間だけが過ぎていませんか?
今からでも正社員になる道は、ちゃんとあるのか気になりますよね。
そこで、今回の記事で詳細を見ていきましょう。
高卒フリーター・ニートでも正社員就職できる
本当に高卒フリーター・ニートでも正社員就職できるのか気になっているかもしれません。
労働政策研究報告書No.199によると、高卒フリーターから正社員になった人がいると記載されているので、できると言えます。
学歴別 正社員になろうとした割合
男女計・高卒:61.6%学歴別 うち、正社員になれた割合
男女計・高卒:50.5%
未経験でも雇用してくれる企業はある
学歴や職歴が無いので正社員就職は難しいのではと思うかもしれませんが、「やる気や人柄」を重視して、未経験でも正社員として雇用してくれる企業はたくさんあります。
「大卒ではないからダメ」「アルバイト経験しかないから無理」と諦める必要はありません。
むしろ、細かいことは気にせずに、行動した人だけがチャンスをつかみやすいです。
行動は早い方がチャンスが多い
あれこれ悩んでいるよりも、今すぐ動いた方が良い理由は、若いほど採用されやすいからです。
企業側も長期的に働いて欲しいと考えているので、ポテンシャルを意識した採用をしており、20代ならチャンスは多くあります。
例え30代前半に差しかかっていても、決して諦めずに行動することで道は開けます。
一般的に年齢が高くなるほど選択肢が狭まりますが、少子高齢化で人手不足になっているので、気にし過ぎずに素早く行動することが未来を変える第一歩です。
高卒フリーター・ニートから正社員になるための7つの方法
高卒フリーター・ニートから正社員になるための方法は7つあります。
以下にまとめたので、参考にしてください。
就職エージェントに相談する
1人で試行錯誤するよりも、アドバイザーに頼った方が就職率は上がることがあります。
高卒フリーター・ニートが利用できる就職エージェントなら、未経験でも応募できる求人紹介や面接対策を支援してくれます。
例えば、ゼロタレ、ハタラクティブ、ウズウズなどが無料でキャリア相談に乗ってくれます。
もし個人での就活で上手くいっていないのであれば、気軽に相談してみましょう。
求人サイトで求人の駒を確保する
就職エージェントだけを利用しているのであれば、求人サイトも活用して、求人応募しておくと選択肢が広がります。
就活をしている間に好条件の求人が早い者勝ちで募集終了することもあるので、リクナビNEXTやマイナビ転職などのサイトで未経験OKの求人を探しましょう。
実際に応募しなくても、気になる求人はブックマークしてストックしておくと良いです。
派遣からステップアップする
いきなり正社員として働くのが不安だったり、スキルに自信がない場合は、派遣社員で経験を積むのもありです。
職務経験者の扱いになるので、ステップアップ転職のチャンスがあります。
また、一般派遣は正社員登用の機会がほぼないため、紹介予定派遣がおすすめです。
派遣会社は即戦力だけでなく未経験歓迎の求人も多く扱っているので、登録して相談してみましょう。
インターンシップに参加する
高卒フリーター・ニートでも、インターンへの参加をきっかけとして就職につなげることができます。
例えば、キャリターン、キャリアバイト、若者正社員チャレンジ事業などは高卒、フリーターも対象になっているのでおすすめです。
短期間なので職歴にはなりませんが、アピールのネタになる経験を積むことができるので、選考で力を発揮します。
アルバイト先の正社員登用制度を利用する
もし現在のアルバイト先で正社員登用制度があり、登用実績があるなら、利用してみましょう。
実際の仕事ぶりを見て評価してもらえる分、外部から応募するよりも正社員になるハードルが低くなります。
そのため、アルバイトであっても決して手を抜かず、積極的に仕事に取り組む姿勢を周囲にアピールしましょう。
飲食、販売、物流、介護業界などは正社員登用率が高いのでチャンスがあります。
資格・スキルを取得する
資格やスキルを身につけると、正社員就職で役立ちます。
難関資格である必要はなく、取得がしやすい宅建士、CCNA、介護職員初任者研修などがおすすめです。
また、プログラミングなどのWebスクールで就職支援が付いているところがあるので、利用してみましょう。
資格・スキルは資格取得学校だけでなく、職業訓練校で学べる場合もあるので確認しておくと良いです。
公務員試験を受ける
地方に住んでいたり、安定志向なら公務員試験を受けることも選択肢です。
公務員試験は高卒枠があり、市役所職員、警察官、消防士、自衛官など分野も様々です。
独学では難しいため、スクールで有料の公務員試験対策講座を受講するのが無難です。
一定の学習時間が必要なので、行動は早めの方が良いです。
高卒フリーター・ニートが正社員になるメリット
高卒フリーター・ニートが正社員になるメリットを3つ紹介します。
不安定から脱出できる
正社員になれば、不安定から脱出できます。
景気や経営が悪化したした時の契約を心配する必要はなくなり、ボーナス支給も受けられるため、精神的にも安心します。
収入が増える
正社員になると収入面はほぼ確実に良くなります。
アルバイトや派遣よりも昇給がしやすく、諸手当や賞与などが整備されているため、年収300万円以上を狙うことも十分可能です。
アルバイトでは任されなかった仕事ができるようになるので、その分給与は良くなります。
キャリアを積み上げていける
正社員になることができれば、転職活動が必要になった時に大きく役立ちます。
責任のある仕事を任せられるようになることで、キャリアアップにつながり、正社員への転職がしやすくなります。
より大きい会社へのステップアップ、違う職種へのキャリアチェンジも夢ではありません。
高卒フリーター・ニートのままだとどうなる?
高卒フリーター・ニートのままだとどうなるのか、まとめました。
非正規歴・ブランクが長くなるほど正社員になりにくくなる
年齢が高くなるほど未経験OKの求人が減っていくため、非正規歴・ブランクが長いと損します。
少子高齢化で人手不足になっていても、海外のように年齢に寛容ではなく、即戦力志向が強まります。
20代だからまだ大丈夫と思わずに、すぐにでも就職活動をすべきです。
生涯賃金で損する
正社員と非正規は生涯賃金で5000万円~7000万円の差がつくことがあるため、フリーター・ニートのままでいると損します。
ユースフル労働統計2023で、高卒の非正規の生涯賃金は男性が1.261億円、女性が1.044億円なのに対して、正社員は男性が2.03億円、女性が1.492億円となっていることからもわかります。
格差の要因としては、昇給の幅・早さ、賞与・退職金・福利厚生の有無が挙げられます。
早いうちにフリーター・ニートに見切りをつけて、正社員になる方が圧倒的に得策です。
社会的信用が得られない
非正規でも、クレジットカードを持ったり、賃貸契約は可能です。
しかし、ひとたび景気や勤務先の経営が悪化すれば解雇されやすい立場なので、クレジットカード会社や不動産会社によってはお断りするところもあります。
結婚においても不利です。
そういった点で社会的信用は低いと言えます。
正社員は安定した収入が得られ、非正規よりも信用力が増すので、なれる時になっておいた方が良いです。
高卒フリーター・ニートの就職率はどれくらい?
高卒フリーター・ニートでも、正社員になれる可能性は十分あります。
労働政策研究報告書No.199(2016年)によれば、高卒でフリーターをしていた人でも、男性で63%、女性で40%の人が正社員就職しています。
少子高齢化が進んでいるので、高卒フリーター・ニートという現状を過度に心配する必要はありません。
とはいえ、男性よりも女性の方が割合は低いので、高卒の女性でフリーター・ニートをしている場合は、早めに意識的に行動しないと選択肢が狭まってしまいます。
女性が採用されやすい職種に狙いを定めて求人応募していくことが求められます。
高卒フリーター・ニートから正社員採用されやすい人
高卒フリーター・ニートから正社員採用されやすい人を紹介します。
自信を持ってアピールしている人
高卒フリーター・ニート歓迎の求人に応募する際は職歴なしを気にする必要はありません。
むしろ、企業側が評価するのは「やる気」や「これからの成長意欲」なので、「アルバイトをしていて頑張ったこと」や「正社員として働きたい理由」を、自信を持って話すことが大切です。
学歴や経歴に引け目を感じて遠慮していると損します。
質問に的確に答えている人
面接で採用担当者が見ているポイントは、質問に対して、的確に答えられているかかどうかです。
面接通過率を高めるためには、質問の意図を理解したうえで、簡潔に答える練習をしておく必要があります。
お馴染みの自己PRや志望動機はもちろん、フリーターから正社員を目指す理由に答えられるように準備しておきましょう。
嘘をつかない人
高卒なのに大卒と偽る、アルバイト経験しかないのに正社員経験ありと嘘をつくことはしてはいけません。
ほぼ確実に採用後にトラブルに発展します。
そもそも採用担当者は何十・何百もの人と面接をしてきているので、質問を深堀していけば違和感にすぐ気づきます。
経験者採用に交じって選考を受ける場合でも、面接まで至っているのであれば、学歴・職歴について理解しているので、ありのままに話したほうが、良い結果的につながりやすいです。
正社員を目指す高卒フリーター・ニートにおすすめの職種
高卒フリーター・ニートでも以下のような職種で正社員を目指せます。
- 営業職
- 事務職
- インフラエンジニア
- ITサポート(ヘルプデスク、カスタマーサポート)
- 倉庫管理、配送ドライバー
- 設備保守・工事
安定して働きたい人におすすめなのは、設備保守・工事です。
電気工事士、消防設備士、ビルメンテナンスは、不景気の影響を受けにくく、長期的に安心して働ける職場が多いです。
逆に成長志向なら、営業職、ITサポートがおすすめです。
特別なスキルは不要で、年収アップや上位の会社への転職を狙えます。
高卒フリーターだから、接客や介護、工場を選ばないといけないということはないので、広い視野を持って職種を選びましょう。
高卒フリーター・ニートでも就職できる?のまとめ
高卒フリーター・ニートでも正社員就職している人はいます。
就職手段を確認して、正社員就職を目指しましょう。