「高卒だから…」とつい自分に自信を持てない。
そんな学歴コンプレックスを克服する方法はあります。
高卒という肩書に負い目を感じている方も、ちょっとした考え方や行動の変化で大きな成長が可能です。
ここでは、高卒学歴コンプレックスの原因と克服法を紹介します。
高卒が学歴コンプレックスを抱える理由とは?
高卒が学歴コンプレックスを克服するにあたって、コンプレックスを抱える理由を確認しておきましょう。
社会的なプレッシャーや劣等感
大学進学率が上がっていき、大学全入時代と言われる今、社会では「大卒が当たり前」という風潮があります。
そんな中で、最終学歴が高卒だと、周りに馬鹿にされたり、肩身が狭い思いをする人も少なくありません。
こうした社会的な空気や周囲からの視線が、学歴コンプレックスの原因になります。
就職・転職活動への不安
高卒が求人情報を見た時に感じる不安がコンプレックスを強めることがあります。
応募資格が学歴不問であれば、何も気にすることはないのですが、「大卒以上」となっていると、志望度が高い求人であるほど心が折れます。
「大学に行っておけばよかった」「もっとちゃんと勉強しておけばよかった」「大学を中退しなければよかった」という後悔に苛まれることが学歴コンプレックスに繋がります。
高学歴との比較による自己卑下
就職や転職をしたものの、同僚に大卒や院卒が多い職場にいると、自然と劣等感を感じやすくなります。
「自分は場違いなんじゃないか」「自分じゃこの仕事はこなせない」と思ってしまうのも無理はありません。
そうやって、学歴の差を気にするあまり、自分の可能性や価値を過小評価してしまうことが学歴コンプレックスにつながります。
高卒が学歴コンプレックスを克服する基本的な考え方
高卒が学歴コンプレックスを克服するための基本的な考え方をまとめました。
学歴だけが全てではないと理解する
就職の段階ならともかく、転職においては学歴だけが全てではありません。
転職は職歴やスキルの有無を見るので、学歴を気にしすぎないようにしましょう。
求人の応募資格で「大卒以上」となっていても、職歴・スキルがあれば応募を受け付けてくれる企業はありますし、気になるようであれば問い合わせをすればよい話です。
そもそも、マイナビ転職を見ると約半数が学歴不問の求人なので、思った以上にチャンスはあります。
今の実力やスキルこそが本当の価値なので、社会に出てから何を学び、どう行動するかの方が重要です。
自分の過去から強みを振り返る
自分は就職したことがないから 「何もない」と思い込まず、学生時代やアルバイトなどの過去から強みを振り返ってみましょう。
アルバイトであれば、コミュニケーション力や協調性など、実際の現場で役立つスキルはたくさんあります。
自分ではなかなか思いつかないという場合でも、高卒フリーター・ニート向けの就職エージェントを利用すれば、就職アドバイザーが一緒に考えてくれるので、心配する必要はありません。
困った時には相談してみるのも1つの方法です。
自己肯定感を高める習慣を持つ
誰かに言われたわけではないのに、勝手に学歴コンプレックスを抱える人もいます。
このようなマインドでは就職・転職をしても、自分が理想とするキャリアを実現することはできません。
非常にもったいないです。
克服のカギは、毎日自分を褒めること、失敗しても挑戦した自分を認め続けることです。
小さな成功体験の積み重ねで、「自分はやればできる」と思えるようになるので、自己肯定感を高める習慣を持ちましょう。
高卒が学歴コンプレックスを克服する具体的な方法
高卒が学歴コンプレックスを克服する具体的な方法を解説します。
資格取得やスキルアップで自信をつける
学歴に代わるものとして挙げられるのが資格やスキルです。
勉強した成果であり、履歴書に書いておけば、就職や転職で有利になることもあります。
資格というと、税理士や司法書士など難関資格でないとダメだと思いがちですが、そんなことはありません。
電気工事士や宅建士など実用的で、受験資格の制限がなく、頑張って勉強すれば高卒でも取得できる資格は多くあります。
だからこそ、資格やスキルの取得を通じて自信をつけましょう。
仕事で結果を出す・実績を積む
既に働いているのであれば、仕事で結果を出す・実績を積むことが克服につながります。
仕事で成果を出せば同僚や顧客から肯定的に見られるようになり、さらに仕事を任せられるようになります。
今結果が出ていないのであれば、仕事ができる同僚・上司の真似をしてみましょう。
仕事の実力で評価されることを実感できれば、コンプレックスは自然と薄れます。
転職を視野に入れる
思い切って転職するのも1つの手です。
現在の職場が学歴が重視されるのであれば、学歴が関係ない会社に移ることによって学歴コンプレックスを感じることも少なくなります。
経営コンサルタントの大前研一氏によると、自分を変えるためには、時間配分を変える、住む場所を変える、付き合う人を変えるの何れかしかないそうです。
転職することで人間関係が変わるので、現在の職場に不満があるのであれば、選択肢の1つとして考えておくと良いでしょう。
ポジティブなコミュニティに身を置く
転職で人間関係を変える方法に似ていますが、ポジティブなコミュニティに身を置くのも克服のきっかけになります。
同じ悩みを持つ仲間や、前向きに頑張る人たちの中にいると、自然と自信が持てるようになります。
自分が興味のある趣味のサークルや勉強会を探して参加してみましょう。
大学に進学する
資格取得、仕事で結果出す、転職などでは根本的な解決にならないという意見もあります。
特に、就職・転職したいけど、大卒以上でないと絶対にダメという会社もあります。
そうなると、大学進学ということになります。
少子化で、かつ大学全入時代なので、勉強を少し頑張れば大学に行くことは不可能ではありません。
昔と比べて、いったん社会に出てから大学に入り直すという人も増えているので、今からでも決して遅くはありません。
カウンセリングを利用する
学歴コンプレックスを克服しようとすればするほど、メンタル的に疲れてしまうことがあります。
そんな時は、無理をせずにカウンセリングを受けてメンタルケアをしてもらうのも効果的です。
相談によって、気持ちが落ち着き、専門的にサポートしてもらうことで克服への道筋がつきます。
高卒が学歴コンプレックスを克服した体験談・事例紹介
高卒が学歴コンプレックスを克服した体験談・事例を紹介します。
資格取得でコンプレックスを克服した事例
不動産で働きたくて宅建取った訳じゃなくて「高卒で馬鹿だから宅建取れるわけない」「満点で資格取っても所詮民間資格じゃん」って言われたのが死ぬほどムカついた&自分のコンプレックスが学歴だったのがきっかけで国家資格取りたくてお勉強始めたけど、民法が思った以上に面白くて法律の勉強もしたい
— あさかちゃんですよ。 (@gohandesuyo36) September 5, 2022
転職でコンプレックスを克服した事例
元々は最終学歴が高卒なことにコンプレックスを持っていた。大学行っていれば。。と何度も後悔した。ただ、過去に後悔していても何も変わらない。僕の場合は、行動して結果を残すことが全ての解決策だった。
— 佐藤凌@ベンチャー企業専門のオフィス仲介 (@ryo_trex) December 1, 2024
大学進学でコンプレックスを解消した事例
私は高卒で一旦働いたんやけど高卒やと上がれないステージがあって、大学という景色を見たかったのと、学歴コンプレックスを解消したくて23で大学へ行った。ただそれだけやしだからなんやねんって話やけど明らかにモノを見る視野は広がった。大学は行けるなら行った方がいい。
— megrin’25 (@menchan1130) May 25, 2024
まとめ
高卒という学歴にコンプレックスを感じるのは自然なことです。
しかし、社会に出てからは学歴以上にスキルと実績が大切です。
資格や仕事での成果を積み上げていけば、自信は必ずついてきます。
焦らず一歩ずつ、今できることから始めてみましょう。